人生に寄り添うストーリーがある

久しぶりに遠出したよー

みなさまおつかれさまです。
先日、地元に用事があって日曜日に休みをいただいて津軽に帰ったんです。日曜日に休みをいただくなんてブラック企業勤めみたいなことを言っていますが、ミニバスの練習をお休みしただけです。6年生にとって大事な時期に休みをとってまで向かった先はこちら。

いつ見ても怪しいシルエットのこちらはもちろんアスパム。青森県民にとっての東京タワーみたいなものですね。青森市に行って何をしたのかというと、色々と長くなるのでまた別の機会に書きたいと思うのですがヒント画像だけ載せておきます。

めちゃくちゃ答え書いてますが、その辺はご容赦ください。
ちなみにせっかく青森市まで行ったのでちゃんとラーメンも食べてきたよ。

はい、「マタベイ」って書いてある看板がある「マタベエ」というお店です。前職の時に仲のいいトラックドライバーからオススメして頂いたラーメン屋さんです。「美味しいラーメンはトラックドライバーに聞け」という誰が言ったかわからない格言の通り、非常に美味しいお店でした。このラーメンについての感想はリンク先のブログを読んでね。

それにしても青森県に生まれてずっと青森県で過ごしてきたわけですが、やはりいいところだとしみじみ感じます。未だに新しい発見があるのも魅力の一つ。私が担当している生産者レポートで取材に行くと、私が知らなかった美味しいものに確実に出会えるんですよ。
そんな青森の美味しいを知ることができる生産者レポートの新着記事が公開となりましたので読んでみてくださいね。今回は三沢市特産「ごぼう」のお話です。非常に熱くて魅力的な生産者様です。

https://rokkei.jp/report/soratobugobou/

という宣伝を挟みつつ、この日の青森市でも初めて知った発見がありました。

マタベエの近くの国道沿いにでかでかとあるこの看板。このサイズで建てられる方ということは、きっとこの東さんの知名度も高いんでしょう。最近で一番気になった看板です。誰か詳細を知っている方がいましたら教えてください。

3年前も同じこと言っていた

というわけで今回の本題。偶然目にしたこのストーリーがめちゃくちゃ面白いんですよ。

当ブログのヘビーユーザーの方ならピンとくるはず。
そう、3年前もまったく同じ動画を掲載してました。

なんでまた3年前と同じ題材を掘り返すのか、と思わる方も多いと思いますが、今回はアニメではなく原作小説を堪能したわけです。
ちなみに、ここから突然熱く語りだすので長くなります。本に興味がない方はさらばだ!

こちらの作品は2012年に「本屋大賞」という、全国の本屋さんに聞いた書店で一番売りたい本のランキング一位を獲得した本なんです。つまり話題になった面白い小説であり、同時に実写映画化とアニメ化を果たした作品でもあります。

3年前はアニメを鑑賞してそれで大満足だったのですが、今回は図書館で偶然手に取ったのでせっかくなので原作を読んでみることにしました。
感想は結論から言うと、今まで読んできた小説の中でも一二を争うほどの素晴らしい作品でした。辞書作りにのめりこむ人、ファッション誌の編集から異動になって右も左もわからず絶望している人、最初は辞書に興味がなかったが主人公に影響されてハマっていく人など、全く違う立場の人間が協力して一つの辞書を10年以上かけて作っていくという壮大なストーリーです。

なにがそんなに面白いのかというと、とにかく仕事への情熱が熱い。アニメ版の場合は主人公を中心に第三者視点で眺める感じでストーリーが進んでいくのですが、小説版は各章がそれぞれの登場人物の視点で描かれていて、違う立場から辞書作成という仕事に出会って夢中になっていく様が描かれています。
人には向いている仕事もあれば、苦手な仕事もあり、それでも大きな目標に向かってそれぞれが活躍できる仕事を見つけて進んでいく。そこにはそれぞれの思いもあり、ストーリーもある。
主役も脇役もみんなの思いが結集して辞書が出来ていくストーリーは、読み進むにつれて心が熱くなっていきます。

そして辞書作りという仕事を中心としたストーリーの世界観が凄い。この物語で作られるのは「大渡海(だいとかい)」という辞書。無数にあふれる言葉を海にたとえ、その言葉の海で迷わないように辞書という舟を編む。
物語の前半では言葉の海は荒れ狂う海のようで、迷い込んでしまうような表現が多いのですが、辞書完成後は「豊穣」という言葉で表現されています。普段の生活の中でつい間違った言葉を使ってしまったり、言葉の意味がわからなかったりすることがあると思いますが、そんな悩みや、それを解決する辞書を、海と舟に例える表現が綺麗です。
ちなみにアニメ版でもその言葉の海の表現は非常にきれいですよ。

最後に、この小説の大きなテーマだと思うのですが、人間の成長というところが描かれている点も魅力です。主人公の馬締(まじめ)さんは名前の通りまじめが取り柄ですが、営業部ではお荷物で、どこから見ても変な人という表現がされていました。
しかし、ストーリーが進むにつれて結婚したり、苦手の対外交渉ができるようになったりと、辞書作りだけではなく人間的な成長も遂げていきます。軽いネタバレではありますが、一番最後の描写はビールをついで終わります。このビールをつぐシーン、ストーリーを最初から通してみた人なら心が激熱になる、成長を象徴するシーンだと思います。

だいぶ長々と書いてしまいましたが、要するに淡々として事件なんかもほとんどないですが、熱い小説だということです。人生に迷っている人、仕事について思うことがある人なんかはぜひ読んでほしい作品です。まあ、そもそも面白いストーリーなので誰でも楽しめる作品でもあると思いますよ。

これで私がまだ観ていないのは映画版だけとなったわけですが、個人的にはキャストがちょっと合わないような…と感じて尻込みしています。ちょっと調べたらたくさん賞を獲得しているらしいので面白いのは面白いんだろうとは思うのですが、この原作だから面白いのは当たり前な気もする、と思ったりもします。

映画は良くも悪くもキャストにイメージが引っ張られることもありますが、自分の感覚でストーリーや登場人物をとらえられるのが原作の魅力ですね。

人生にはストーリーも大事

はい、というわけで宣言通り長々と書いてしまいましたね。
ざっと文字カウントをしてみたら3000字近くになってましたわ。ここまでお付き合いいただいた方、本当にありがとうございました。

何かに迷っているときや、悩んでいるときの気晴らしって本当に大事だと再確認しましたね。気持ちが落ちているときってどうしても視野が狭くなりがちなので、何かいつもと違う要素をぶち込むのもいいかもしれません。
ストレスがたまって動きたくない!じゃなくて動いてみるのも良いかと。そこで出会った何かがストレス解消になればいいし、この「舟を編む」のように人生の参考やモチベーションアップになるかもしれません。みなさんも、もし何かで迷っているのであればこの「舟を編む」はオススメです。

というわけで本日はこの辺で。それでは。

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